交誼
こうぎ
名詞
標準
friendship
文例 · 用例
忌日忌日の法事も若いのに似合わず念入りに執行って、村中の仁義|交誼を怠らない気ぶりを見せた。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
然りと雖も相互に於ける身分の貴賤、貧富の隔壁を超越仕り真に朋友としての交誼を親密ならしめ、しかも起居の礼を失わず談話の節を紊さず、質素を旨とし驕奢を排し、飲食もまた度に適して主客共に清雅の和楽を尽すものは、じつに茶道に如くはなかるべしと被存候。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
親属にたいする交誼なり。
— 泉鏡花 『愛と婚姻』 青空文庫
「ますます弁解が苦しいが、朋友の交誼に、店がいそがしかったと云うことにしておいてやろう」と、岩本は始終笑っていた。
— 田中貢太郎 『水魔』 青空文庫
水門のところで櫂を手に入れて、予らは共に彼の住家へと進んだが、その間に、彼は速やかに落着きを回復し、きわめて懇ろな言葉で予らの以前のちょっとした交誼について語ったりした。
— THE ASSIGNATION 『しめしあわせ』 青空文庫
幸なるかな、妾の姙娠中屡※診察を頼みし医師は重井と同郷の人にして、日頃重井の名声を敬慕し、彼と交誼を結ばん事を望み居たれば、此人によりて双方の秘密を保たんとて、親戚の者より同医に謀る所ありしに、義侠に富める人なりければ直ちに承諾し、己れ未だ一子だになきを幸ひ、嫡男として役所に届出でられぬ。
— 福田英子 『母となる』 青空文庫
そは両三日前妹が中元の祝いにと、他より四、五円の金をもらいしを無理に借り受け、そを路費として、夜半寝巻のままに家を脱け出で、これより耶蘇教に身を委ね神に事えて妾が志を貫かんとの手紙を残して、かくは上京したるなれば、妾はもはや同志の者にあらず、約に背くの不義を咎むることなく長く交誼を許してよという。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
志士仁人もまたかかる醜態を演じて、しかも交誼を厚うする方便なりというか、大事の前に小欲を捨つる能わず、前途近からざるの事業を控えて、嚢底多からざるの資金を濫費す、妾の不満と心痛とは、妾を引いて早くも失望の淵に立たしめんとはしたり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
作例 · 標準
長年の交誼を大切にしたい。
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彼は交誼を結ぶのが得意な人物だ。
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国際的な交誼を深めるためのイベントが開催された。
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