翰墨
かんぼく
名詞
標準
brush and ink
文例 · 用例
それは其筈で、何もこしらえ事をして飾り立てて我国のことを記したのでもなく、詞藻はもとより大江の家筋を受けていた定基法師であり、又|翰墨の書は空海道風を去ること遠からず、佐理を四五年前に失ったばかりの時代の人であったのである。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
その「優游翰墨托高踪」と云ふは、五山の挙ぐる所の禅を修め詩を誦した祖父覇陵と、学を好み書を蔵した父台州とである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
)その後私たちは、毎月一回、青楓氏の仮寓に集って翰墨の遊びをするようになった。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
) 私はこの翰墨会で初めて画箋紙に日本画を描くことを学んだ。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
今度上京するのを機会に、昔のように翰墨会を今一度やって見たいというのが博士の希望であり、私も喜んで之に賛成したのであった。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
その日私は当日の清興を空想しながら、十余年前翰墨間 十余年前翰墨の間、洛東相会送春還 洛東相会して春の還るを送る。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
翰墨会の夢は再び返らず、獄中では、これからの晩年を絵でも描いて暮らそうかとさえ思ったことのある私も、今では、絵筆を手にする機会など殆ど無くなってしまった。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫
そのうちに、肥後の熊本の細川の藩士で甲というのがしきりに、王城内で一つの書き物を見ている――兵馬倥偬の間に、ともかく墨のついたものに一心に見惚れているくらいだから、この甲士の眼には、多少|翰墨の修養があったものに相違ない。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
古い寺院で、歴史的な人物の翰墨が発見された。
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彼の描いた水墨画は、まさに現代の翰墨と言えるだろう。
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「この巻物には、かつての偉大な詩人の翰墨が刻まれている。」
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書道教室で、本格的な翰墨の指導を受ける。
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