筆墨
ひつぼく
名詞
標準
stationery
文例 · 用例
そのテーブルの上には教科書その他の書籍を丁寧に重ね、筆墨の類までけっして乱雑に置いてはない。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
女仙外史の人の愛読|耽翫を惹く所以のもの、決して尠少にあらずして、而して又実に一|篇の淋漓たる筆墨、巍峨たる結構を得る所以のもの、決して偶然にあらざるを見る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
女仙外史の作者の藉りて以て筆墨を鼓するも亦宜なり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
史を按じて兵馬の事を記す、筆墨も亦倦みたり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
正統記の作者は皇室尊崇の忠篤の念によつて彼の著述をしたのであるから、将門如きは出来るだけ筆墨の力によつて対治して置きたい余りに、深く事実を考ふるに及ばずして書いたのであらう。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
併し凝る氣で從事するものは、其の絹紙筆墨を費すや甚大甚夥なるも、畢に繋がれたる馬の一つの柱を遶り、籠められたる猿の六つの窗に忙しげなると同樣に、何の進境をも示さぬものである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
會毎に三人は相談して必ず月に一度の贈品を大島小學校に送る、それが必ずしも立派な物ばかりではない、筆墨の類、書籍圖畫の類などで、オルガン一臺を寄送したのが一番金目の物であつた。
— 国木田独歩 『日の出』 青空文庫
史記の撰者父子はたま/\墨子を愛尚しなかつたのか否か不明であるけれども、孔子と併稱された墨子に對しては、餘りに其の筆墨を吝んでゐるが、それもたま/\既に當時に於て墨子の繼紹者が絶無であつたか、或は甚だ微力であつたかを語るものである。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
作例 · 標準
書道教室では、筆墨の選び方も重要な指導内容だ。
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彼は筆墨を揃えて、ゆっくりと手紙を書き始めた。
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古い日本の文化では、筆墨は単なる道具以上の意味を持っていた。
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