奇峭
きしょう
形容動詞名詞
標準
steep
文例 · 用例
門内の楽曲、厳粛豊麗なる寺院楽律よりやうやう神秘奇峭なる近世的問題楽曲に移る。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
ただ私の見たところでは、この蘇川峡のみを以てすれば、その岩相の奇峭は豊の耶馬渓、紀の瀞八丁、信の天竜峡におよばず、その水流の急なること肥の球磨川にしかず、激湍はまた筑後川の或個処にも劣るものがある。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
こうして急流は変じて深潭となり、山峡の湖水となり、岩はその根を没して重畳奇峭の趣を少からず減じてしまったと聞いた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
古典的の幽邃と奇峭とはここに変転して、近代の白と灰銀との一大コンクリート風景を顕現する。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
実際、氏の表現は奇峭であり、晦渋である。
— 中島敦 『鏡花氏の文章』 青空文庫
実にかくの如く突兀・奇峭にして、又絢爛を極めた言葉の豪奢な織物でなくては、とても、氏の内なる美しい幻想を――奇怪な心象風景を――写し出すことは出来ないのである。
— 中島敦 『鏡花氏の文章』 青空文庫
祈りはいらぬ、彼の市は建つ、一区一区と彼の町は彼の理想に向つて、奇峭な翼を伸べて行く。
— 牧野信一 『花束一つ』 青空文庫
彼の cynic な言語挙動は始終僕に不愉快を感ぜしめるが、とにかく彼も一種の奇峭な性格である。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
作例 · 標準
その山道は奇峭を極め、熟練の登山家でさえ登攀をためらうほどだった。
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峡谷の奥深くには、垂直に切り立つ奇峭な岩壁が連なっていた。
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絵画に描かれた奇峭な峰々は、見る者に畏敬の念を抱かせた。
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断崖絶壁に囲まれた奇峭な地形は、天然の要塞として機能していた。
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標準
harsh (personality)
作例 · 標準
彼の奇峭な性格は、周りの人々を寄せ付けない壁を作っていた。
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批評家は彼の作品に対し、容赦ない奇峭な論評を展開した。
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あの監督の奇峭な指導法が、選手の能力を最大限に引き出したと評価されている。
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祖父は奇峭な人柄で通っていたが、時折見せる優しさが印象的だった。
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