語気
ごき
名詞
標準
tone
文例 · 用例
その語気には父がもはや昂奮してることが明かに見えてゐた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
その味が自分たちのような、情味に脆い性質の人間を痺らせるのだろうと思いますよ」 強いて同感を求めるような語気でもないから、私は何とも返事しようがない気持をただ微笑に現して頷いてだけいた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
武蔵が、T「そんな顔は 女にもてませぬ」 団九郎、語気荒く、T「しかし あの女は 身共にッ」 と喰って掛かるのを、 武蔵が、T「だから 先生は馬鹿だ と申した」 と言われて、 団九郎烈火の如く怒った。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
(やや敵対の語気にて。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
これらはみんな畜産の、その教師の語気について、豚が直覚したのである。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
巡査は重々しき語気をもて、「はいではない、こんな処に寝ていちゃあいかん、疾く行け、なんという醜態だ」 と鋭き音調。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
語気がけわしく、さすがに緊張の御様子である。
— 太宰治 『十二月八日』 青空文庫
」と言って苦しそうな嘆息を洩し、冷かな、嘲るような語気で、「けれども、実は其方が幸福なのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
作例 · 標準
彼は普段は穏やかだが、不正を許せない時には急に語気が鋭くなる。
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母の語気から、今は下手に話しかけない方が良いと察して部屋を去った。
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誤解を解こうと必死になるあまり、つい語気が荒くなってしまったことを反省した。
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