禍害
かがい
名詞
標準
evil
文例 · 用例
これも若や何等かの禍害を蒙ったのではあるまいかと、巡査は胸を騒がした。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
唯漫然と打捨って置くから、往々にして種々の禍害を醸すのだ。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
「禍害なるかな、偽善なる学者、パリサイ人よ、汝らは酒杯と皿との外を潔くす、然れども内は貪慾と放縦とにて満つるなり。
— 太宰治 『駈込み訴え』 青空文庫
禍害なるかな、偽善なる学者、パリサイ人よ、汝らは白く塗りたる墓に似たり、外は美しく見ゆれども、内は死人の骨とさまざまの穢とに満つ。
— 太宰治 『駈込み訴え』 青空文庫
天災地変の禍害というも、これが単に財産居住を失うに止まるか、もしくはその身一身を処決して済むものであるならば、その悲惨は必ずしも惨の極なるものではない。
— 伊藤左千夫 『水害雑録』 青空文庫
天災地變の禍害と云ふも、之れが單に財産居住を失ふに止まるか、若くは其身一身を處決して濟むものであるならば、其悲慘は必ずしも慘の極なるものでは無い。
— 伊藤左千夫 『水害雜録』 青空文庫
禍害なるかな、偽善なる学者、なんぢらは人の前に天国を閉して、自ら入らず、入らんとする人の入るをも許さぬなり。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
禍害なるかな、偽善なる学者、外は人に正しく見ゆれども、内は偽善と不法とにて満つるなり。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
作例 · 標準
台風による広範囲の浸水と長引く停電という二重の禍害に見舞われ、町は機能不全に陥った。
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過去の戦争という未曾有の禍害を後世に語り継ぐため、焼け野原となった街の写真展が企画された。
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外来生物の無秩序な持ち込みが、地域の固有生態系に回復不能な禍害をもたらしてしまった。
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