開豁
かいかつ
形容動詞名詞
標準
open
文例 · 用例
諸将の中に於て年最も少しと雖も、善戦有功、もとより人の敬服するところとなれるもの、身の長八尺、年三十五、雄毅開豁、孝友|敦厚の人たり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
一望開豁な荒野の中に、一方は自転車の上に、すっとその美しいフォームを立ててゆく若い美しい女性、一方はハンドルの上に低く身体をこごめて、これを追っかけてゆく、――何かしら意味のありそうな、好奇心をそそらせる一場の活劇場の光景であった。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
良沢の態度は、天空のごとく開豁だった。
— 菊池寛 『蘭学事始』 青空文庫
移気、開豁、軽躁、それを高潔と取違えて、意味も無い外部の美、それを内部のと混同して、愧かしいかな、文三はお勢に心を奪われていた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
かつお勢は開豁な気質、文三は朴茂な気質。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
開豁が朴茂に感染れたから、何処か仮衣をしたように、恰当わぬ所が有ッて、落着が悪かッたろう。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
野宿は大抵頂上と極めて翌早朝に於ける山上の大観を恣にすることにしていましたが、これは又一方に於て陰鬱な森林の中に寝るよりは、開豁な頂上で寝る方が寒くとも安心して居られた為もあります。
— 木暮理太郎 『登山談義』 青空文庫
三角点の附近は木を伐り払ってあるので、四方の開豁なる眺望が得られる。
— 木暮理太郎 『皇海山紀行』 青空文庫