伝奇
でんき
名詞頻度ランク #34246 · 青空 96 例
標準
fantasy fiction
文例 · 用例
国手、一個の書架の抽斗、それには小説、伝奇の類が大分|帙を揃えて置かれた――中から、金唐革の手箱を、二個出して、それを開けると無造作に、莞爾々々しながら卓子の上に並べられた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
英国本の伝奇小説にはよくかういふことが書いてある。
— 岡本かの子 『英国メーデーの記』 青空文庫
普通、草双紙なり、読本なり、現代一種の伝奇においても、かかる場合には、たまたま来って、騎士がかの女を救うべきである。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
時は過ぎてゆく、而して凡てが何時となく伝奇的な美しい幻想の色彩の中に掻き消されて了ふ…… ほつと吐息をして眼を瞑る、剃刀が頬辺に冷やりと辷る……怪しい罪悪の秘密と淫蕩な官能の記憶とが犇々と俺の胸を掻き※る…… も一度逢ひ度い……ハツとして眼を開けた、嘲笑ふやうに鶏頭が光る。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
とに角斯かる伝奇的な若武者が、既に遠い南朝の夢を懐いて、吉野の附近に徘徊して居たと云うことだけで、如何にも深い感興を覚えるのである。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
文化、文政、天保間の伝奇小説に応用されたる、丑の時詣なんど謂えるものの実際功を奏すべしとは、決して予の信ぜざるところなるも、この惨怛たる光景は浅次郎の身に取りて、喜ぶべきことにはあらずと思いき。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
「唐代は詩文ともに最も隆昌をきわめ、支那においては空前絶後ともいうべき時代でありますから、小説伝奇その他の文学に関する有名の著作も甚だ多く、なにを紹介してよろしいか頗る選択に苦しむのでありますが、その中でわたくしは先ず『酉陽雑爼』のお話をすることに致します。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
唐に欧陽詢という大学者がありまして、後に渤海男に封ぜられましたが、この人の顔が猿に似ているというので、或る人がいたずらにこんな伝奇を創作したのであって、本当に有った事ではないという説があります。
— 白猿伝・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
作例 · 標準
この作家は、壮大な世界観を持つ伝奇小説を数多く手がけている。
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日本の古い伝奇物語には、不思議な力を持つ神々が登場する。
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彼の描く伝奇の世界は、読者を魅了してやまない。
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ウィキペディア
伝奇または伝綺(でんき)は、現実には起こりそうにない不思議な話。伝奇小説を参照。 中国唐代の文語体の短編小説。伝奇小説を参照。 中国の古典演劇の1つである戯曲(歌劇の一種)の形式の1つ。狭義には2の唐代の文学作品に依ったものを指し、明・清時代に隆盛して南方系の曲調である南曲に合わせて作られた。本項で説明。
出典: 伝奇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0