歌風
かふう
名詞
標準
poetic style
文例 · 用例
彼が『古今集』や『新古今集』の歌を排し、ひとえに万葉集ばかりを推賞したのも、つまり古今や新古今やの歌風が生命している音楽第一主義について、子規が理解の耳を持たなかったためなのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
アラビアの詩にも十五種ほどもミーターの種類があるらしいが、その中でも十五、十五の連続あるいは八、八、八、八の連続などは乱暴に読めば短歌風に読まれなくはない。
— 寺田寅彦 『短歌の詩形』 青空文庫
吾輩は茲で、アラヽギ諸同人に忠告を試みたい、我諸同人の歌は、概して形式を重じ過ぎた粉飾の過ぎた弊が多いやうであるから、石川君の歌などの、とんと形式に拘泥しない、粉飾の少しもないやうな歌風を見て、自己省察の料に供すべきである。
— 伊藤左千夫 『『悲しき玩具』を読む』 青空文庫
さらに尚一つの例を言えば、西行は自然詩人の典型であり、専ら自然の風物外景のみを歌っていたにかかわらず、今に於ても昔に於ても、彼の歌風は主観主義の高調と考えられている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
)○さうすると今月になつてから、私は友人の一人から、或雜誌が特にこの歌を引いて土岐君の歌風を罵つてゐるといふ事を聞いた。
— 石川啄木 『歌のいろ/\』 青空文庫
で、創作の順序歌風の推移に就いては、これも「全貌」によつて知つてほしく思ふ。
— 北原白秋 『黒檜』 青空文庫
へちま小歌風黄の花の二つや三つや、棕櫚の葉ずゑに巻きのぼり、ほつと、はづれて、咲いさがりたり、何花か、咲いさがりたり。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
で、此の『白南風』は大正十年の『雀の卵』以來、約十三年ぶりの出版であるが、順位としては、間に二卷のエアポケツトがあり、直後の歌風ではない。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の歌風はどこか物悲しく、聴く者の心に深い余韻を残す。
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古典的な歌風を重んじる師匠に対し、若手たちはより前衛的な表現を模索している。
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「力強い筆致と繊細な歌風が同居した、実に不思議な作品ですね」
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