閉果
へいか
名詞
標準
indehiscent fruit
文例 · 用例
橋を渡って向うへ通る、暗の晩の、榛の木の下あたり、蛍の数の宙へいかいことちらちらして、常夏の花の俤立つのが、貴方の顔のあたりじゃ、と目を瞑って、おめでたを祈りましたに……」 声も寂しゅう、「お寺の鐘が聞えました。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
まわりを、深い掘割りにかこまれていて、へいから水ぎわまで、大きな大きなスカンポが、いっぱいしげっていました。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『みにくいアヒルの子』 青空文庫
もう十日もたつたらノリさん、學校へいかれるかも知れない――と思ひながら家へ歸つて見ると、ノリ子さんにあげる筈のチユーリツプの蕾がゆすらうめのかげで綻びかけてゐました。
— 新美南吉 『チユーリツプ』 青空文庫
村中の人はこれはきつと、湖水の中におそろしい魔物がゐるのにちがひないと言つて、若ものたちに、一さい湖水のそばへいかないやうに、きびしく言ひきかせました。
— 鈴木三重吉 『湖水の鐘』 青空文庫
母親は、つゞけて二人の息子になくなられたので、三ばん目の息子には、お前だけはどうぞ湖水のそばへいかないでおくれと泣き/\たのみました。
— 鈴木三重吉 『湖水の鐘』 青空文庫
賭をしてもいいと思いますね」「モウソンの所へいかないって?
— コナンドイル Arthur Conan Doyle 『株式仲買店々員』 青空文庫
それからまた海をわたってむこうのうつくしい国へいかなければならない。
— DE VILDE SVANER 『野のはくちょう』 青空文庫
となりへいかんでもようございます。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
作例 · 標準
栗の実のように、成熟しても果皮が割れないものを閉果という。
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植物学の講義で、閉果と開果の構造的な違いについて学んだ。
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閉果は、種子を保護しながら動物に運ばれるのに適した形態をしている。
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