兵戈
へいか
名詞
標準
swords
文例 · 用例
畢竟南北相戦う、調停の事、復為す能わざるの勢に在り、今に於て兵戈の惨を除かんとするも、五|色の石、聖手にあらざるよりは、之を錬ること難きなり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
「三百年も天下太平を齎した徳川家が、兵戈も交へずして、こんなに簡単に政権をなげ出すとは、不思議千万である。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
明治二年四月、岩倉|具視宛の書簡に、「即今、内外の大難、危急存亡の秋切迫すること間髪を容れず、抑々昨年来一時の平和の形をなすと雖も、大小藩主|各狐疑を抱き、天下人心|恟々然として、その乱れること百万の兵戈動くより恐るべし……」 と喝破してゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
春夜 劉象幾處兵戈阻路岐憶山心切與山違時難何處披懷抱日日日斜空醉歸(幾処か兵戈路岐を阻て、山を憶ふ心切にして山と違ふ。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
羸駑不與兵戈事 羸駑与からず兵戈の事、心似山僧萬籟空 心は山僧に似て万籟空し。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
明治十年の西郷戦争に、彼の郷里の熊本は兵戈の中心となったので、家を挙げて田舎に避難したが、オブチと云う飼犬のみは如何しても家を守って去らないので、近所の百姓に頼んで時々食物を与えてもらうことにして本意ない別を告げた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
藤原惺窩の時代は兵戈戦乱が全くをさまらず、学を講ずる者も乏しかつたが、書物の入手も至つて困難であつた。
— 柴田宵曲 『貸借』 青空文庫
この式がすむと同時に、大講会三日のあいだは、ぜったいにこの場では平常の敵味方をわすれ、仇なく怨みなく、たとえ隣国と交戦中でも、三日|間は兵戈をおさめて待つというのが武門のとうぜんとされている。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
作例 · 標準
「ついに兵戈を交える時が来たか」と王は重い口を開いた。
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両国の国境付近では、今にも兵戈を動かさんとする緊迫した情勢が続いている。
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平和条約の調印により、ついに兵戈を収めることが合意された。
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