海路
かいろ異読 うみじ・うなじ
名詞副詞
標準
sea route
文例 · 用例
海路は相模国三浦半島から、今の東京湾頭を横断して房総半島の湊へ渡るのが船筋だった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
上野の汽車最後の停車場に達すれば、碓氷峠の馬車に搖られ、再び汽車にて直江津に達し、海路一文字に伏木に至れば、腕車十|錢富山に赴き、四十物町を通り拔けて、町盡の杜を潛らば、洋々たる大河と共に漠々たる原野を見む。
— 泉鏡太郎 『蛇くひ』 青空文庫
不幸にして其約束は約束だけに止まり、予は同月の二十五日、一人函館を去つて海路から上京したのである。
— 石川啄木 『悲しき思出』 青空文庫
はた、固く、痺れたる血まみれの頭脳の上ゆ、暗憺と竦まりながら魂はわが骸をながむ、我時は冬、霜月下旬、夜の一時、真闇の海路。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
* 本来からいえば、小樽を出て翌朝、私たちは樺太西海岸の本斗に上陸して、真岡より野田へ汽車で行き、一晩泊って、それからまた海路を国境の安別まで続航するはずであった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「そちはそのへんの海路を存じているか」とおたずねになりますと、「よく存じております」と申しました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
」 馨が巴町の小學校へ移るまで行つてゐた代用小學が、海路部の前から愛宕山と芝公園との間を登つて西の久保廣町へ下りたところにあつた。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
マターファは村を焼いて、海路サヴァイイへ逃れたという。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫