開炉
かいろ
名詞
標準
first lighting of the hearth in a Zen temple (first day of the 10th or 11th month)
文例 · 用例
ともよは、湊になにかいろいろ訊いてみたい気持ちがあったのだが、いまこうして傍に並んでみると、そんな必要もなく、ただ、霧のような匂いにつつまれて、しんしんとするだけである。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
何かいろいろのものが一ぺんにジョバンニの胸に集って何とも云へずかなしいやうな新らしいやうな気がするのでした。
— 宮沢賢治 『〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕』 青空文庫
案外に年を食っているかも知れねえが、見たところは十七か十八ぐらいの美しい女で、何かいろいろの祈祷のようなことをするのだそうだ。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
」 こんな工合でそれから七日というものは、豚はまるきり外で日が照っているやら、風が吹いてるやら見当もつかず、ただ胃が無暗に重苦しくそれからいやに頬や肩が、ふくらんで来ておしまいは息をするのもつらいくらい、生徒も代る代る来て、何かいろいろ云っていた。
— 宮沢賢治 『フランドン農学校の豚』 青空文庫
その方法を使って鉄砲のたまが空中を飛んでいるときに、前面の空気を押しつけているありさまや、たまの後ろに渦巻を起こして進んでいる様子を写真にとることもできるし、また飛行機のプロペラーが空気を切っている模様を調べたり、そのほかいろいろのおもしろい研究をすることができます。
— 寺田寅彦 『茶わんの湯』 青空文庫
ふたをあけて見ると腐ったような水の底に鉄釘の曲がったのや折れたのやそのほかいろいろの鉄くずがいっぱいはいっていて、それが、水酸化鉄であろうか、ふわふわした黄赤色の泥のようなものにおおわれていた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
何かいろいろのものが一ぺんにジョバンニの胸に集まってなんとも言えずかなしいような新しいような気がするのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
』とか、『とにかくね、あんまり悪どい色でなく、まあせいぜい鼠いろぐらゐで、ごく手ぎはよくやって呉れ』とかいろいろ注文がちがって居ました。
— 宮沢賢治 『林の底』 青空文庫