高塔
こうとう
名詞
標準
high tower
文例 · 用例
科学の高塔はいまだかつて完成した事がないバベルの塔である。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
然れども人間の霊魂を建築せんとするの技師に至りては、其費やすところの労力は直ちに有形の楼閣となりて、ニコライの高塔の如く衆目を引くべきにあらず。
— 北村透谷 『人生に相渉るとは何の謂ぞ』 青空文庫
民友子大喝して曰く、「砂丘の上にベベルの高塔を築かんとするは誰ぞ」と。
— 北村透谷 『頑執妄排の弊』 青空文庫
然れども蘇峰先生は、悉皆の詩人哲学者小説家を以て、ベベルの高塔を築くものなりとは言はれざりし、神知霊覚といふ事は先生も亦た之を認められたり、赤心を以て観るといふ事も大に吾人の心を得たるものなり。
— 北村透谷 『人生の意義』 青空文庫
また佐々木忠次郎博士は昨年十月の『読売新聞』に投書し、欧米には村落ごとに高塔ありて、その地の目標となる、わが邦の大字ごとにある神林は欧米の高塔と等しくその村落の目標となる、と言えり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
やがて、総持寺に参詣して、(高塔の上やひと声時鳥、可心。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
後ろを振り仰ぐと、バベルのやうな高塔がそびえてゐた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
――といふのは、其処に倒れて、大鼾を挙げてゐるのが、九郎、八郎、七郎の三人であつたといふことに驚く前に、私は、その三体の寝像が恰も高塔の頂上から転落した屍のやうな姿であることに仰天した。
— 牧野信一 『ゾイラス』 青空文庫
作例 · 標準
街の中央にそびえ立つ高塔からは、晴れた日には遠くの山々まで一望できる。
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建設中の高塔の先端で、クレーンが巨大な鉄骨をゆっくりと吊り上げている。
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中世の城塞に残る古びた高塔を見上げ、当時の騎士たちの暮らしに思いを馳せた。
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