高楼
こうろう
名詞
標準
tall building
文例 · 用例
右には未だ青き稲田を距てて白砂青松の中に白堊の高楼|蜑の塩屋に交じり、その上に一抹の海青く汽船の往復する見ゆ。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
割烹を兼ねた宿屋で、三層の高楼は、林泉の上に聳え、御手洗川の源、湧玉池に枕しているから、下の座敷からは、一投足の労で、口をそそぎ手が洗える。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
麓の低い平地へかけて、無数の建築の家屋が並び、塔や高楼が日に輝やいていた。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
サラリーメンの洪水のために死骸のような建物の堰が破られて、空にそびえる高楼の窓が花のようにひらくと、女事務員の青と赤の色彩が花粉の媒介の役目をした。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
高楼の鎧戸がとざされると、サキソフォンが夜の花のようにひらいて、歩きながら白粉を鼻につける夜の女が、細路地の暗の中から、美しい脚をアスファルトの大通りにえがきだした。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
4 夜のヴェールが剥がれて、灰色の壁にもたれて一夜を過した失業者が、赤と黒の市場の魚のように起きあがると、高楼にあらわれた三色旗の天気予報旗をものぐさそうに眺めた。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
三階、四階の青や朱で彩色した高楼が並んでいる。
— 黒島伝治 『防備隊』 青空文庫
そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻を破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊させて人命を危うくし財産を滅ぼす。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
作例 · 標準
中世の城には、敵を見張るための高楼が建てられていた。
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都市の景観は、近代的な高楼建築によって大きく変わった。
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高楼の最上階からは、街全体が見渡せる絶景が広がっていた。
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