奇知
きち
名詞頻度ランク #15417 · 青空 3 例
標準
extraordinary wisdom
文例 · 用例
校長の奇知はそこを覘ったものと見える。
— 戸坂潤 『思想と風俗』 青空文庫
フラカストロは文才があり奇知に富む手紙を外国にいる友達に送りよく整ったラテン語の詩および科学論文を書く。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
たゞ眠りに入る一寸前、小さい声で十分か二十分間位呟くくせがあり、その呟きに対して答へると聞きちがへてダダをこねはじめたりすることがあるのは欠点だ。
— 中原中也 『草野心平詩集『母岩』』 青空文庫
黒の蝶ネクタイを固くきちんと結んだままで、女給たちにはついに一指も触れなかった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
きょうは学生服をきちんと着て、そのうえに、ぶくぶくした黄色いレンコオトを羽織っていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
小坂家の玄関に於いて颯っと羽織を着換え、紺足袋をすらりと脱ぎ捨て白足袋をきちんと履いて水際立ったお使者振りを示そうという魂胆であったが、これは完全に失敗した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
人人袖ふりあひてゆきちがふ。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
ふぶき萩原朔太郎くち惜しきふるまひをしたる朝あららんらんと降りしきる雪を冒して一目散にひたばしるこのとき雨もそひきたりすべてはくやしきそら涙あの顏にちらりと落ちたそら涙けんめいになりて走れよひたばしるきちがひの涙にぬれてあららんらんと吹きつけるなんのふぶきぞ青き雨ぞや
— 萩原朔太郎 『ふぶき』 青空文庫