貴地
きち
名詞頻度ランク #15417 · 青空 4 例
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文例 · 用例
「……通信によれば、君は貴地で労働者の研究会を組織することに成功したと云うではないか。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
たしかに、その××鉄工所は貴地に於ける一番大きな工場だ。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
ついでだから書いておくが、比島には方言が沢山あるが、「数」はどの方言でもほとんど同じである)、「日本将校二名がこれこれの用向きを帯びて貴地に赴くについては、十分保護して目的達成に助力してくれ」と伝えるのであった。
— ある新聞記者の見た敗戦 『比島投降記』 青空文庫
それで試みに一つ、わが成城地方の産物を輸出して、果たして貴地との取引が、有望であるかどうかを問合わせて見ることにしたいのである。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫
たゞ眠りに入る一寸前、小さい声で十分か二十分間位呟くくせがあり、その呟きに対して答へると聞きちがへてダダをこねはじめたりすることがあるのは欠点だ。
— 中原中也 『草野心平詩集『母岩』』 青空文庫
黒の蝶ネクタイを固くきちんと結んだままで、女給たちにはついに一指も触れなかった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
きょうは学生服をきちんと着て、そのうえに、ぶくぶくした黄色いレンコオトを羽織っていた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
小坂家の玄関に於いて颯っと羽織を着換え、紺足袋をすらりと脱ぎ捨て白足袋をきちんと履いて水際立ったお使者振りを示そうという魂胆であったが、これは完全に失敗した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫