瑞祥
ずいしょう
名詞
標準
auspicious sign
文例 · 用例
それがと申すと、はじめは瑞祥だと申しましたのを、娘が奉納して帰りました時分から、誰いうとなく、この春は大地震がある、大地震があるといい出しまして、手前なんざ、一日に五六たび、違った人の口から聞きましたのがはじまりでございまして。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
……そこへ、私が行合わせたも、この杯の瑞祥だすぜ。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
」 と頬も冷たそうに、うら寂しく、「故郷へ帰って来て、田沢家を起す、瑞祥はこれで分った、と下へも置かないで、それはほんとうに深切に世話をして、牡丹さん、牡丹さん、私の部屋が牡丹の間。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
国頭の大宜味村の青年団の発会式に、雀の迷ひ込んだのを、此会の隆んになる瑞祥だ、と喜び合うたのは、近年の事である。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
雁が卵を生んだ事を以て、瑞祥と見たのである。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
此「ほ」の考へ方などはやはり数次の転化は経て来てゐるので、呪言によつて現れる筈の「ほ」を、逆にまづ不思議な瑞祥に対して「ほ」の印象を強く受け、その上で「ほ」の効果を強めようとして謡うた歌なのである。
— 折口信夫 『「ほ」・「うら」から「ほがひ」へ』 青空文庫
このたびの大乱の起るに先だちましては、まだそのほかに瑞祥と申しますか妖兆と申しますか、色々と厭らしい不思議がございました。
— 神西清 『雪の宿り』 青空文庫
錠に附せられた模様はあるいは草、あるいは花、ある時は巴紋、ある時は瑞祥の文字。
— 柳宗悦 『工藝の道』 青空文庫
作例 · 標準
空に現れた珍しい形の雲を見て、人々はそれを瑞祥として祝った。
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古い言い伝えによれば、白蛇の出現は金運が上昇する瑞祥だという。
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王子の誕生と同時に恵みの雨が降り、国中が瑞祥に沸き立った。
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