癪
しゃく
名詞形容動詞頻度ランク #30091 · 青空 2064 例
標準
annoyance
文例 · 用例
議論の内容如何に拘わず、議論することそのことが癪だといふ、女ならでは夜の明けぬ、悲しむべきことではあるまいか。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
驚いたといふよりも癪に障つたね。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
三十年近く広島といふお天気の好い街の教会で伝道婦として働いたその叔母の甘えた気持が――といつて別に当人甘えたといふのでもあるまいが、その生活といふものがそも/\甘えたものであつたのではあらうが、そいつが癪に障つたね。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
さういふ軽蔑のされ方ならその叔母のみならず毎度のことで、そんなことで腹が立つのでもなかつたが、何がなし癪に障つて、トラックの上にゐて顔に当る朝風は自分の一切合切をみる/\削り減らしてしまふやうに感じられる。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
だが叔母さん達には僕の気持なぞは到底分るまいし、分らうともしないといふことは癪なことだ。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
大体何か充ち足りた心なり環境なりがないからだ、といふやうに癇癪まぎれに思つてみることもあるが、仮りにどんな環境が降つて湧いたつて、その変化の当座こそ充ち足りた気持を招来しもこそすれ、慣れてしまへばやつぱりそれなりに暗い時が来るなら来ようといふ風にしか思へないんだ。
— 中原中也 『私の事』 青空文庫
實に私は、その寛容に對して小癪に感じ、時に彼によつて憐憫される怒りを感じた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
そしてそんなことに一向無頓着で俯いてボールで時を潰してゐる耕二が何だか癪に障つた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
標準
abdominal spasms