勺
しゃく異読 せき
名詞多音語頻度ランク #10201 · 青空 207 例
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文例 · 用例
二勺より路は黒鉄を鍛へたる如く、天の一方より急斜して、爛沙、焦石、截々、風の噪ぐ音して人と伴ひ落下す、偶ま雲を破りて額上|微かに見るところの宝永山の赭土より、冷乳の缸を傾けたる如く、大霧を揺るよと見る間に、急瀬上下に乱流する如くなりて、中霄に溢れ、片々|団々、がり、故郷を望んで帰り去なむを私語く。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
一合から一合五|勺の休み茶屋、そこを出ると、雲の海は下になって、天子ヶ岳の一脈、その次に早川連巓の一線、最後に赤石山系の大屏風が、立て列なっている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
三合目の茗荷谷の小舎では、かけひの水が涼しかった、三合五勺では、名産万年雪を売っている。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
三合五勺を出外れると、定規でも当てがってブチきったように、森林が脚下に落ち込んで、眼の前には黒砂の焼山が大斜行する。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
そして七合五勺の室へ来て、海抜三千二百米と、棒杭に註されたのを見たとき、私は身の丈が急に高くなったような気がした。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
七合五勺で、日本アルプスの最高点以上の空に浮かび上っているのだ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
紅葉の秋木も、一合五勺位から皆無になったが、虎杖は二つ塚側火山の側面まで生えている、それも乱れ髪のように、蓬々としている。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
なお登ると、二合二勺の室には水まで汲み込んだ樽が置いてあり、竈の側には、薪が三把ほど転がっている、防寒具を整えて来なかったが、これで焚火に事欠かないと解って、仮令天候が悪くっても、泊る宿があるという気強さが、頓に胸に溢れて来る。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
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