腹立ち
はらだち
名詞
標準
anger
文例 · 用例
なんだ、崩れた、崩れた処へ夜中に行ったって何ぢょするんだ、なんて睡くて腹立ちまぎれに云ふものもありましたが、大抵はみな顔色を変へて、うす暗いランプのあかりで仕度をしたのです。
— 宮沢賢治 『化物丁場』 青空文庫
すっかり冷えこんでしまいましたお蔭で……」「ははん、先生、腹立ちまぎれに明日から俺を抛りだそうと考えているな。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
それで、蛇はひがんで、のたのた這い廻るし、蛙はがあがあ騒ぐのだし、蜂はぶんぶん腹立ちまぎれに螫しに来るし、狼や獅子は、鋭い牙を研ぎ出したのだよ。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
巫女 いやみ、つらみや、怨み、腹立ち、怒ったりの、泣きついたりの、口惜しがったり、武しゃぶりついたり、胸倉を取ったりの、それが何になるものぞ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
好意を無にせられたる世話人は腹立ちて、「せっかく皆さんが下さるというのに、それじゃいらないんだね」 車は徐々として進行せり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
」「お腹立ちはごもつともでございます。
— 新美南吉 『鳥右ヱ門諸国をめぐる』 青空文庫
九 木之助はあまり安い値をいわれたので腹が立ったが、腹立ちまぎれに、そいじゃ売ろうといってしまった。
— 新美南吉 『最後の胡弓弾き』 青空文庫
良夫と誤り、良夫と見て、胸は早鐘を撞くごとき、お貞はその良人ならざるに腹立ちけむ、面を赤め、瞳を据えて、屹とその面を瞻りたる、来客は帽を脱して、恭しく一礼し、左手に提げたる革鞄の中より、小き旗を取出して、臆面もなくお貞の前に差出しつ。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
作例 · 標準
友人の裏切りに、彼は深い腹立ちを感じていた。
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その場では何も言えなかったが、心の中では腹立ちでいっぱいだった。
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彼の態度に腹立ちを覚えるのは当然だ。
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