蝋
ろう異読 ロウ
名詞頻度ランク #17282 · 青空 834 例
標準
wax
文例 · 用例
水部の線宮沢賢治きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る
— 宮沢賢治 『水部の線』 青空文庫
時たま特別の来客を饗応でもするときに、西洋|蝋燭がばね仕掛で管の中からせり上がって来る当時ではハイカラな燭台を使うこともあったが、しかし就寝時の有明けにはずっと後までも行燈を使っていた。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
広間の四方の障子はスツカリ取り払はれ、大洋を拭ふて来る海風は無数の蝋燭の焔をユラユラさせながら気持ちよく皆の肌に入つて行くのであつた。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
濁酒の面には蝋燭の焔がチラホラとうつつて居た。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
翌くる日は穂高岳に上るつもりで、朝|夙く起きた、宿の女が「飯が出来やしたから、囲炉裏の傍でやって下せえ、いけましねえか」と、畏る畏る閾越しに伺いに来る、いいとも、と返辞して大囲炉裏の前に、蝋燭を立て、猟士や宿の人たちと、車座になって飯を済ます、準備も整って出かけると、雨になった。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
焚火焚火、人々は手足の関節から、血の循環が一秒一秒止まったように、意識された、今凍えて行くのだということも解る、早くどうかしろと神経が知らせてくれる、誰の顔を見ても、蝋のように白い、マッチ箱は燐寸一本さえ、烟を立てることなしに、空になったほど、何もかも、ビショ濡れになった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
その裏返しになったところは、白蝋を塗ったようで、赤児の頬の柔か味がある。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
足許を瞰下すと、火口壁の周辺からは、蝋燭の融けてまた凝ったような氷柱が、組紐の如く、何本となく、尖端を鋭くして、舌のように垂れている、火口底は割合に、雪が多くない。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
作例 · 標準
停電になったので、引き出しの奥から非常用の太い蝋の塊を探し出して火を灯した。
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アンティークの家具を手入れするため、専用の蜜蝋を布に取って丁寧に磨き上げた。
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封筒の口を閉じるために、赤いシーリングワックスの蝋を垂らして紋章のスタンプを押した。
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ウィキペディア
蝋(蠟、ろう)、あるいはワックス (wax) は、融点の高い油脂状の物質(ワックスエステル)。多くの場合、室温では軟らかく滑らかな固体で、水の沸点 (100℃) より低い融点を持ち、気体はよく燃焼する。
出典: 蝋 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0