陋
ろう
名詞形容動詞頻度ランク #2204 · 青空 134 例
標準
narrowness
文例 · 用例
翌る日、眼光鋭く、気品の高い老紳士が私の陋屋を訪れた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
数日後、大隅忠太郎君は折鞄一つかかえて、三鷹の私の陋屋の玄関に、のっそりと現われた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
芸術よりも、その日暮しは千倍も豊富である人、多情多恨夢は荒野を駆け廻りながら、実はといへば陋巷の一室に暗然影を抱いて寝ぬる人、――所詮ヂェラルドは陶酔の一形式として存する。
— 中原中也 『ヂェラルド・ド・ネルヴァル』 青空文庫
特に徳川幕府の圧制した江戸時代で、一層これが甚だしく固陋となった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
」 Nさんは、この遠い田舍の陋屋に、わざわざ訪ねて來てくれたのだといふ事を思へば、私は今、頑固に斷つてこの場を氣まづくするのが、少しつらくなつて來たのである。
— 太宰治 『大恩は語らず』 青空文庫
そこには尊い真は失われて残るものは虚偽と醜陋な悪趣味だけである。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
只自身家庭趣味の経験に乏しく、或は陋劣なる家庭にありながら、徒らに口の先、筆の先にて空想的家庭を説くは、射利の用に供せらるる以外には、何等の意義なしと云ってよかろう。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
他が為に家庭趣味を説くは陋しい、人の各自に其の家庭趣味を談じて、大いに其の趣味を味うというは、人世の最大なる楽事であるまいか。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
作例 · 標準
学者の端くれでありながら、自分の専門外のことになると途端に知識が陋になるのを恥じている。
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都会から離れたその村は、交通の便が悪く、世間の情報から隔離された陋な環境だった。
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彼は「私の見識が陋であり、そのような事情にまで思い至りませんでした」と深く頭を下げた。
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