雅文
がぶん
名詞
標準
elegant (literary) style
文例 · 用例
今日では一番言文一致が行はれて居るけれども、句の終りに「である」「のだ」とかいふ言葉があるので言文一致で通つて居るけれども、「である」「のだ」を引き拔いたら立派な雅文になるのが澤山ある。
— 夏目漱石 『「自然を寫す文章」』 青空文庫
詩文には口語脈と雅文脈との二種がある。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
あるいは『浮雲』第一編は厳密な意味の言文一致でないという人があるかも知れぬが、「武蔵野」もまた頗る雅文臭いもので、時代の先後をいったら二葉亭の方が当然その試みに率先した名誉を荷うべきはずである。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
文章下手と自分で称してゐるのは、当時の文学上の文章、或は雅文と称してゐたものが、大凡死んだ表現の型であり、一方の新文章らしい政治小説その他のものは雑駁で生命のないもの、それらの横溢してゐた中で考へて、さういふ文章を好まなかつたといふ心持であらう。
— 水野葉舟 『言文一致』 青空文庫
しかし叙述と描写とを自由にやりこなして、たゞの話のすぢを通すだけより、聊かでも描く処に踏み入る、そこまで進んだ心を持つた人には、所謂「美しい雅文」よりも「俗文」といふ風に当時も呼ばれてゐた文章で表す方が便利であつたらしい。
— 水野葉舟 『言文一致』 青空文庫
この所謂「俗文」――雅文に対して言ふ俗文から、一階程を踏んだ言文一致の「創始者」諸氏が、この「書生気質」を読んだといふ点に幾分の重きを置いて見る。
— 水野葉舟 『言文一致』 青空文庫
全体が古目の英語で書いてあり、乙女との会話部分と隠者の言葉はそれよりさらに古い(あるいは雅文体)英語です。
— A. ビアス A.Bierce 『羊飼いハイタ』 青空文庫
其は、中学三年頃に死に別れた友人が、高等小学時代に私の何の本かと交換してくれた落合、小中村両氏の新撰日本外史並びに、四季に配当した表題の少年日本歴史とでも言ひましたか、雅文体の物から出てゐる様であります。
— 折口信夫 『新しい国語教育の方角』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の物語は、優雅な雅文で綴られているものが多い。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の書く文章は、現代には珍しい雅文調で読者を魅了する。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この随筆は、流麗な雅文でありながらも、内容は非常に読みやすい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash