文雅
ぶんが
形容動詞名詞
標準
elegant or refined style
文例 · 用例
斯様いう性格で、手厳しくもあり、打開けたところもあり、そして其能は勇武もあり、機略もあった人だが、其上に氏郷は文雅を喜び、趣味の発達した人であった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
天皇も文雅の道にいたく御心を寄せられたこととて、露は濃やかにして 緩く語る 園花の底、月は落ちて 高く歌ふ 御柳の陰。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
伊勢の御笥作り内人土屋氏は昔槌屋と称え、豪富なりしを悪み数十人囲み壊りに掛かりかえって敗北した時、荒木田守武の狂歌に「宇治武者は千人ありとも炮烙の槌一つにはかなはざりけり」、蛆虫を宇治武者にいい做したのだ(石崎文雅『郷談』)。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
私の外曾祖父というのは戯作好きでも書物好きでも、勿論学者でも文雅風流の嗜みがあるわけでもないただの俗人であったが、以て馬琴の当時の人気を推すべきである。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
余り名文ではないが、喜兵衛は商人としては文雅の嗜みがあったので、六樹園の門に入って岡鹿楼笑名と号した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
殊に江戸文化の爛熟した幕末の富有の町家は大抵文雅風流を衒って下手な発句の一つも捻くり拙い画の一枚も描けば直ぐ得意になって本職を気取るものもあった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
この絢尭斎というは文雅風流を以て聞えた著名の殿様であったが、頗る頑固な旧弊人で、洋医の薬が大嫌いで毎日持薬に漢方薬を用いていた。
— 内田魯庵 『斎藤緑雨』 青空文庫
仁田の家の中で目に付くものは古び、廃れて行く物質の中に活き残る品と礼と文雅との光であった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉遣いや立ち振る舞いは常に文雅であり、周囲の人々に落ち着いた品格のある印象を与えている。
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その古い茶室は、派手さはないものの文雅な趣があり、静寂の中でゆっくりと心身を癒すことができた。
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文雅な趣味を持つ祖父は、週末になると書斎にこもって漢詩を吟じたり、季節の草花の写生を楽しんだりしている。
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