秋扇
しゅうせん異読 あきおうぎ
名詞
標準
fan in autumn (esp. one that is no longer used)
文例 · 用例
その詩は前の句に「斑女閨中秋扇色」という女の悲しい故事の言われてあることも知らない無学さからであったのであろう。
— 東屋 『源氏物語』 青空文庫
槿花の栄、秋扇の嘆、今は決して宮詩をつくる詩人の間文字ではない。
— 永井荷風 『十日の菊』 青空文庫
秋扇や淋しき顔の賢夫人明治三十九年君と我うそにほればや秋の暮淋しさに小女郎なかすや秋の暮明治三十九年九月十七日 俳諧散心。
— 高浜虚子 『五百句』 青空文庫
秋扇の明日はものかは。
— 佐藤春夫 『佐藤春夫詩集』 青空文庫
しかりといえどもかの露国が東洋に向かってその野心を逞しゅうせんと欲するにもかかわらず、すでに東洋には一の主人あることを記憶せざるべからず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
イタリアのごときはローマ帝国没落以来群雄鹿を逐い、千兵万馬の驟馳するところ万目一手、みなもってその大いに欲するところを逞しゅうせんと欲するものあるがためなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
己れ淫欲を逞しゅうせんがためには他の子女もしくは妻をも豪奪せざるべからず。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
この傍例によってさらに臆測をたくましゅうせんに、時も同じ天慶のころに、九州から志多羅神が来たと同じように、東北から夷神がはやって来て、京都に一時的の信仰騒ぎを演じたのであったと解するに不思議はない。
— 喜田貞吉 『オシラ神に関する二三の臆説』 青空文庫
作例 · 標準
季節外れの暑さが続いているが、暦を見ればもう秋扇を片付ける時期だ。
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彼への熱烈な思いも、今となっては必要とされなくなった秋扇のように虚しく感じられる。
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「秋扇」という言葉には、愛を失った女性の悲しみが込められていると古典の先生に教わった。
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