煙雨
えんう
名詞
標準
misty, fine or drizzling rain
文例 · 用例
一汀煙雨杏花寒とか、暮雲卷雨山娟娟とか、そんな讚がついてゐても一向に不自然に思はれない・純然たる水墨的な風景である。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
一汀煙雨杏花寒とか、暮雲巻雨山娟娟とか、そんな讃がついていても一向に不自然に思われない・純然たる水墨的な風景である。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
そこここの薄墨の、また朱のこもつた上の空の、霧は、煙雨はいよいよ薄れて、この時、雲の断れ間から、怪しい黄色の光線が放射し出した。
— 北原白秋 『日本ライン』 青空文庫
覺むれば、雨降り出でぬ、近くは嫩艸、三笠、遠くは志貴、葛城の山々、かしここゝの聚落、煙雨に裹まれて、興福寺の五重塔、猿澤池、一しほ優なるながめなり、几帳をへだてゝ坐睡したる女を見るがごとし、強ちに我が寢惚て見し故のみにはあらず。
— 内藤湖南 『寧樂』 青空文庫
雨の日などはことに蕭々とけぶる煙雨になんとも言えぬ明媚な美しさがあった。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
煙雨楼 抗州から上海への帰路、嘉興の煙雨楼というのに立ち寄ってみた。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
煙雨楼へゆくには自動車からおりて少し歩いて、それから船にのってゆくのだが、その船を姑娘船という。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
嘉興の煙雨楼は湖中の島なので景色のいいところであった。
— ――中支遊記―― 『余齢初旅』 青空文庫
作例 · 標準
朝霧のような煙雨が降り、古い城下町は一層幻想的な雰囲気に包まれた。
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遠足の日、煙雨がしとしと降り続き、子供たちは少し残念そうだった。
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漁港では、煙雨の中を出漁する漁船の明かりが、幻想的に揺らいで見えた。
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