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大雨

おおあめ異読 たいう
名詞頻度ランク #10285 · 青空 612
1
標準
heavy rain
文例 · 用例
大雨の中を頭からぬれひたって銀座通りを歩いていてもだれもとがめる人もなければ、よけいな心配をする人もない。
寺田寅彦 田園雑感 青空文庫
とうとう大雨が降って来た。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
その時分はまだ一個の荘、家も小二十軒あったのが、娘が来て一日二日、ついほだされて逗留した五日目から大雨が降出した。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
藻抜けのように立っていた、私が魂は身に戻った、そなたを拝むと斉しく、杖をかい込み、小笠を傾け、踵を返すと慌しく一散に駈け下りたが、里に着いた時分に山は驟雨、親仁が婦人に齎らした鯉もこのために活きて孤家に着いたろうと思う大雨であった。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
」と大音あげ、追掛しが忽ちに雲起り、真闇になり、大雨降出し、稲光烈しく、大風吹くが如くなる音して座頭はいづくに行しやらむ――と言ふのである。
泉鏡太郎 怪力 青空文庫
我が邦の俗書に、朝に西北の方に黒雲見ゆるは雨なり、といひ、青き雲北斗を蔽へば大雨なり、などいへるあるを見れば、おしなべて我が邦にては、麦を晒すに好しといひ、老鸛河を尋ねて哭すというやうなる事は、云ひ得ざるにや。
幸田露伴 雲のいろ/\ 青空文庫
幸いに大雨でも降り出すか、あるいは川か海か野へでも焼け抜けてしまわない限り鎮火することは到底困難であろうと考えられる。
寺田寅彦 函館の大火について 青空文庫
沛然と大雨になり、無力な私も、思わぬところで御奉公できるかも知れない。
太宰治 服装に就いて 青空文庫