好事
こうじ異読 こうず
名詞頻度ランク #29124 · 青空 177 例
標準
fortune
文例 · 用例
言はばこれ等の人々の俳句は、多く皆「文人の余技」と言ふだけの価値に過ぎず、単に趣味性の好事としか見られないのである。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
こうした時代において、著者の如く専門の俳人でもなく、専門の研究家でもない一詩人が、この種の著書をあらわすということは、無用の好事的余技の如く思われるが、決してその然らざる必然の理由があるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それはいずれにしても、今のうちにこれらの滅び行く物売りの声を音譜にとるなり蓄音機のレコードにとるなりなんらかの方法で記録し保存しておいて百年後の民俗学者や好事家に聞かせてやるのは、天然物や史跡などの保存と同様にかなり有意義な仕事ではないかという気がする。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
敵情を探るのは探偵の係で、戦にあたるものは戦闘員に限る、いうてみれば、敵愾心を起すのは常業のない閑人で、進で国家に尽すのは好事家がすることだ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
一ツは好事家の随筆に、物凄くも又恐ろしく記される。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
廷珸は大喜びで、天下一品、価値|万金なんどと大法螺を吹立て、かねて好事で鳴っている徐六岳という大紳に売付けにかかった。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
残念ながらわが国の書店やデパート書籍部に並んでいるあの職人仕立ての児童用絵本などとは到底比較にも何もならないほど芸術味の豊富なデザインを示したものがいろいろあって、子供ばかりかむしろおとなの好事家を喜ばすに充分なものが多数にあった。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
そういうわけであるから現代の読者にはあまりに平凡な尋常茶飯事でも、半世紀後の好事家には意外な掘り出し物の種を蔵しているかもしれない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
作例 · 標準
好事魔多しというが、順調な時ほど気を引き締めなければならない。
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彼女の結婚は、友人たちにとってまさに好事だった。
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「やったー!昇進したよ!本当に好事続きだ。」
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