尉
じょう
名詞頻度ランク #29275 · 青空 476 例
標準
inspector (third highest of the four administrative ranks of the ritsuryō system)
文例 · 用例
あの後父が再び上京して帰った時の話の末に、お房と云う女中は縁あって或る大尉とかの妻になったと聞いた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
幹部候補生を勤め上げて、騎兵少尉になつてからのことだ。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
つかつかと歩み寄つたK少尉、いきなりびんたの一つも張るかと思つたらさにあらず、『それ位にして置いて早く集つて下さい、濟まんが』とやつたものだ。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
側にゐた上官が、そんなことで威嚴が保てるか、と眞赤になつてK少尉の膏を搾つたといふが、Kさんは、そんな人だ。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
「第一早稻田高等學院教授陸軍騎兵中尉K・K君逝けり。
— 太宰治 『知らない人』 青空文庫
しかし、お祝言の時などの島臺の、れいの蓬莱山、尉姥の身邊に鶴と一緒に侍つて、鶴は千年、龜は萬年とか言はれて目出度がられてゐるのは、どうやらこの石龜のやうで、すつぽん、たいまいなどのゐる島臺はあまり見かけられない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
大尉の方が少佐に對して無雜作な言語使ひでしきりに話しかけて居た。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
大きな紙鳶に中尉某を載せて地上百六十八フィートの処まで上げたそうである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
作例 · 標準
彼は検非違使の尉として、京の治安維持と罪人の捕縛に奔走する毎日を送っている。
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衛門府の尉に任じられたことで、ようやく官人としての体裁が整い、家門の再興に光が見えた。
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律令制下において、尉は判官として行政の実務を司り、上官である佐を補佐する重要な役割を担っていた。
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標準
old man
作例 · 標準
能舞台に現れた尉の面をつけた演者が、静かな笛の音に合わせて、長寿を祝う舞を舞い始めた。
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雛人形の隣に飾られた高砂の尉と姥の人形は、夫婦円満と白髪までの長生を願う象徴として親しまれている。
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昔話の冒頭に登場する、白い髭を蓄えた品の良い尉は、道に迷った旅人に不思議な知恵を授けた。
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標準
white ash (of charcoal)
作例 · 標準
火鉢の中に残った白い尉を火箸で丁寧にかき分け、消えかかっている種火をそっと探した。
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茶の湯の席では、炭の表面にうっすらと雪のような尉が乗った状態が、冬の風情を感じさせると重宝される。
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囲炉裏の炭がパチパチと音を立てて燃え尽き、辺り一面が真っ白な尉に覆われて、静かに夜が更けていった。
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