天涯
てんがい
名詞
標準
horizon
文例 · 用例
少しはしたないような気はしたが、天涯の孤客だからと自分で自分に申し訳を云った。
— 寺田寅彦 『郷土的味覚』 青空文庫
あの底には、もしくは外には、都会がある、群集がある、燈火、音曲、寄席、芝居がある、群集と喧噪の圧迫から遁げて、天涯の一角に立ったときに、孤独と静粛の圧迫!
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
これは天涯から飛来したものではなくやはり地から生まれた。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
生命は天涯にまで満ち溢れて居る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
五十七 我が手働かず、足動かず、目はただ天涯の一方に、白き花に埋もれたお雪を見るばかり。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
印度洋中の氣ぎて眞の闇――勿論先刻までは新月の微かな光は天の奈邊にか認められたのであらうが、今はそれさへ天涯の彼方に落ちて、見渡す限り黒暗々たる海の面、たゞ密雲の絶間を洩れたる星の光の一二|點が覺束なくも浪に反射して居るのみである。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
武村兵曹と云へば快活な事と、それから砲術に巧な事と、また腕力の馬鹿に強い事とで、日本海軍の水兵仲間には少なからず顏の賣れて居つた男なので、今や圖らずも、天涯萬里の此帝國軍艦の艦上にて、昔馴染の水兵等に對面したものと見える。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
父中隊長の戦死後その少年が天涯孤独になったのを三人が引き取って共同で育てているのだ。
— 織田作之助 『電報』 青空文庫
作例 · 標準
船乗りたちは、天涯を指差して「あの向こうに新大陸があるはずだ」と語り合った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
夕陽が天涯に沈み、空が美しいオレンジ色から深い紫色へと変わっていく。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
彼は一人、天涯の地を目指して、地図にも載っていない荒野を旅し続けた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview