遠方
えんぽう
名詞頻度ランク #38968 · 青空 1604 例
標準
distant place
文例 · 用例
靈智萩原朔太郎ふるへる、微光のよるに、いつぱつ、ぴすとるを撃つ、遠方に、金の山脈、かすかな、黒曜石の發光。
— 萩原朔太郎 『靈智』 青空文庫
彼は、遙か遠方からやつて來た。
— 太宰治 『諸君の位置』 青空文庫
」 ほとんど一里も先と思はれるほどの遠方、幽潭の底を覗いた時のやうな何やら朦朧と烟つてたゆたうてゐるあたりに、小さな純白の水中花みたいなものが見える。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
ボースンとナンバンとが、サロンデッキに現れるや否や、彼は遠方から呶鳴った。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
又兎も角も折角其家を目指して遙々遠方から尋ねて來た客を、どうしても收容し切れない場合なら、せめて電話で温泉旅館組合の中の心當りを聞いてやる位の便宜をはかつてやつてはどうか。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
これだけの事を利用して通信の目的を達するに必要な物は、第一に発信所で電波を起す装置、第二に電波をなるべく遠方に達せしめるようにする仕掛け、第三には受信所に達した電波を受取る道具、第四には受取った電波に感じてあるいはベルを鳴らしあるいは符号を書いて電波の来た事を知らせる器械とこの四つが主なものである。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
遠方から翁の指尖はこつに嵌ったその飛躍の線に沿うて撫で移って行くと音楽のような楽しいリズムを指の腹に感ずる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
舞台顔は数回、但しいつもだいぶ遠方の二等席からではあるが、見たことがあり、演芸の雑誌などでしばしば写真を見たことがある。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4
ウィキペディア曖昧さ回避
遠方 遠く離れた場所。えんぽう。おちかた。とおじ。 日本の地名 遠方 (丹波篠山市) - 兵庫県丹波篠山市の地名。 遠方 (紀の川市) - 和歌山県紀の川市の地名。
外部リンク
- 『遠方』 — コトバンク
出典: 遠方 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0