瞋
しん
名詞頻度ランク #7295 · 青空 113 例
標準
dosa (ill will, antipathy)
文例 · 用例
さあ、縛られるとも、牢へ入れられるとも、勝手にするが好い」 くやし涙の眼を瞋らせて、お登久は男の顔を睨みつけると、彼はその眼を避けるように顔をそむけたが、その方角にはまた半七の眼がひかっているので、彼はもういっそ消えてしまいたいように俯伏して、稜毛の逆立った古畳に顔を埋めてしまった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
間もなく次の電光は、明るくサッサッと閃めいて、庭は幻燈のように青く浮び、雨の粒は美しい楕円形の粒になって宙に停まり、そしてガドルフのいとしい花は、まっ白にかっと瞋って立ちました。
— 宮沢賢治 『ガドルフの百合』 青空文庫
どうも私は瞋りっぽくていけないからとて、その感情の根を押し潰し、また私は欲望が多過ぎて苦しいからとて、その根を断ち、また私は子供らしくて困るからと、その根を刈ります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
仏教では、自分の内部、および外界に在る三毒(貪・瞋・痴)が、これらの不平、不安、失望、恨み等……の悩みを惹き起すことを見破っております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
瞋というのは、いろいろのことに怒ることです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ですから、その仏を念じ、その仏の目的を覚り、その進行に身を委ねるときは、貪は転向浄化して一切の善を求めて進み、瞋は転向浄化して一切の罪悪を断ち、痴は払いのけられて仏智現れ、ここにおいて天地間の大生命と、自心内部の赤裸々な仏心(人格完成の芽)とが手を取り合うのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
仏教では、この性欲などを三毒(貪・瞋・痴)のうち、貪(むさぼる本能欲)の中に入れて餓鬼の性質にしていますが、この貪を転向浄化せしむる時は、一切の善を求めて止まざる性質となりまして、遂には完全無欠の人格者すなわち仏陀の位にまで達せられると言うのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ここにも、人間の心の三毒(貪・瞋・痴)が露れているのを見ます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
仏教では、瞋は煩悩の一つとされている。
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心から瞋を取り除く修行に励んだ。
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瞋の感情は、争いの原因となる。
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