仮託
かたく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞頻度ランク #32783 · 青空 37 例
標準
pretext
文例 · 用例
が、紀記ともに其処は仮託が多いと思われる。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
もっともちょっとひく感冒と、眩暈は持病で、都合に因れば仮託でね――以前、私の朋達が一人、これは馴染が有って、別なある待合へ行った頃――ちょいちょい誘われて出掛けた時分には、のべつに感冒と眩暈で、いくら待っても通って見ても、一度も逢えた事は無かったんだ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
故に曰く、太祖の遺詔に、諸王の入臨を止むる者は、太祖の為すところにあらず、疑うらくは斉泰|黄子澄の輩の仮託するところならんと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
到来物があるたびに、以前は燥ゃぎ立って隣家の加福の家へ自分で裾分けを持って行ったものだったが、この頃は、母親に言われても、何かに仮託けて、つかいに行きたがらない。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
漱石先生の「夢十夜」のやうに、夢に仮託した話ではない。
— 芥川龍之介 『点心』 青空文庫
あの精緻な追求や仮託は、吾々にとって一時の道連れに過ぎなかった。
— 豊島与志雄 『文学に於ける構想力』 青空文庫
唯|一人子にあるが苦しさ――市原王悲独子歌(巻六、一〇〇七)ことゝはぬ木にはありとも、うるはしき君が手馴れの 琴にしあるべし――琴の精の処女に仮託して。
— 折口信夫 『日本文学における一つの象徴』 青空文庫
其を山三お国に仮託したものと思ふ。
— 折口信夫 『江戸歌舞妓の外輪に沿うて』 青空文庫
作例 · 標準
彼は病気を仮託して、気まずい関係の親戚が集まる会合への出席を断った。
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作者はこのSF小説に、現代の管理社会への痛烈な風刺を仮託している。
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彼女は亡き母への追慕の念を、一輪の白百合の絵に仮託して描いた。
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