口実
こうじつ
名詞頻度ランク #13477 · 青空 1454 例
標準
excuse
文例 · 用例
何物かの匂いを嗅いだ妻君は「陪審制度というものも一度見学の必要がある」という口実で自分もどうしても傍聴に出るのだと主張する。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
債務者が負債を払わないで色々な口実を設けて始末のわるい場合がある。
— 寺田寅彦 『マルコポロから』 青空文庫
物忘れする子なりともいい、白痴なりともいい、不潔なりともいい、盗すともいう、口実はさまざまなれどこの童を乞食の境に落としつくし人情の世界のそとに葬りし結果はひとつなりき。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
式部はそれを薄々承知のうえで、いろいろの口実を設けて少なからぬ奉納金を幾たびも巻きあげた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
嗄れた、そこらあたりにひびき渡るような声で喋っていた吉原が、木村の方に向いて、「君はいい口実があるよ。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
こちらも、攻撃の時期と口実をねらって相手を睨みつゞけた。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
「何をしに自分は来たのだ」 彼はそれが自分自身への口実の、珈琲や牛酪やパンや筆を買ったあとで、ときには憤怒のようなものを感じながら高価な仏蘭西香料を買ったりするのだった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
固より口実、狐が化けた飛脚でのうて、今時町を通るものか。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
作例 · 標準
彼は体調不良を口実にして、つまらない飲み会を欠席した。
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忘れ物を届けにきたという口実で、彼女は憧れの人の家を訪ねた。
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残業を口実になかなか帰宅しない夫を、妻は怪しんでいる。
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