寓話
ぐうわ
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #25316 · 青空 106 例
標準
fable
文例 · 用例
あとは寓話のようなところ、劇的光景の幕、そういったあまりに拵え過ぎた説相を採っていて、直接、無雑作に心に訴える性質のものではない。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
そこで手持ち無沙汰で帰って来て、文殊にその報告をしたという寓話が「五燈会元」という本に載っております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
この愁笑に堪えない寓話は、一面、人間が生の秘密を探り当てたい欲望が死を賭けるほど強いことを物語っていると同時に、生の秘密は死の秘密と一致すること、すなわち生の秘密は、それほど神秘不可思議の世界であることを仄めかしたものであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
なぜならばこれ等の詩は、歴史上の事件や寓話に材を借りて、半ばそれを記述しつつ情象するのである故に、より純一の立場で見れば、真の徹底したる主観でなく、より歴史や小説に近いところの、半ば客観的の文学と言わねばならぬ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
勿論、寓話作者としてはここで老人に掉尾の大活躍をさせて、名人の眞に名人たる所以を明らかにしたいのは山々ながら、一方、又、何としても古書に記された事實を曲げる譯には行かぬ。
— 中島敦 『名人傳』 青空文庫
もちろん、寓話作者としてはここで老名人に掉尾の大活躍をさせて、名人の真に名人たるゆえんを明らかにしたいのは山々ながら、一方、また、何としても古書に記された事実を曲げる訳には行かぬ。
— 中島敦 『名人伝』 青空文庫
自分の短篇の中でも、ずっと昔の「ねじけジャネット」や、この寓話など、作者の最も好きなものだ。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
ブライアント(15)が、あのたいへん該博な『神話学』のなかで、『だれも異教徒の寓話を信じはしないが、それでいて、我々はいつもうっかり、それらの寓話を実在するものと思って、それらから推論をする』と言っているのは、それに似た誤謬の源を言っているのさ。
— THE PURLOINED LETTER 『盗まれた手紙』 青空文庫
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寓話 は、比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって諭すことを意図した物語。名指しされることのない、つまりは名無しの登場者は、動物、植物、自然現象、地球外生命など様々であるが、必ず擬人化されている。主人公が、もしくは主人公と敵対者が、ある結果をひき起こしたり、ある出来事に遭遇する始末を表現したりする本筋は、なぞなぞと同様な文学的構造を持ち、面白く、不可解な印象を与えることによって読者の興味をひき、解釈の方向を道徳的な訓話に向ける特性を持つ。民話によく見られるように、物語の語り末には寓意的な解釈を付け加えることが習慣的に行われてきた。
出典: 寓話 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0