眸子
ぼうし
名詞
標準
pupil (of the eye)
文例 · 用例
その眉は長くこまやかに、睡れる眸子も凛如として、正しく結びたる脣は、夢中も放心せざる渠が意気の俊爽なるを語れり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
雪白の冷たい石龕の内に急に灯がともされたように、耳朶は見る見る上気して、紅玉色に透り、漆黒の眸子は妖しい潤いに光って来る。
— 中島敦 『妖氛録』 青空文庫
眸子を定めてよく見れば、それは農夫の娘らしい少女であッた。
— イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 『あいびき』 青空文庫
「幾らでも見ててあげるわ」と言つて妻は眸子を彼の眼に凝つと据ゑたが、直ぐへんに苦笑し、目叩し、「そんなに疑ぐり深い人わたし嫌ひ……」「駄目、駄目だ!
— 嘉村礒多 『業苦』 青空文庫
その紅葉時 今まで海に面していた眸子を転ずると、峠へ出るまでは見えなかった普賢の峻峰が、突如として道の行手を遮って、目の前に表われる。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫
浅井の帰京と五分心の関係を見極めんと思索するごとくに眸子は一点に集った。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
たゞ其の人を見る黒い眸子の澄んで凝然と動かぬ処に、意志の強い其性格が閃めく様に思われた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
目覚ます術なき大いなる眸子をもてる盲目の女よ、わが如何なる抱擁もつひに汝には訝かしさのみ、我等に附纏ふのはいつでも汝、乳房の運び手、我等おまへを接唇る、穏やかに人魅する情熱よ。
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の大きな眸子には、未知の世界への純粋な好奇心がいっぱいに輝いていた。
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暗闇の中、猫の眸子は大きく開かれ、獲物を探すように周囲を見つめていた。
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興奮すると、彼の眸子は一点を見つめるように細くなり、集中しているのが見て取れた。
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