茅茨
ぼうし
名詞
標準
thatched roof
文例 · 用例
堯が天子の尊きを以て、「土階三等、茅茨剪らず」などと言囃したのも墨子から出たことである。
— 幸田露伴 『墨子』 青空文庫
私はそこから茅茨と瓦甍と相連つた町を通抜けて、松並木の凉しい影を成してゐるところから、次第にさびしい、水車などの輾つてゐる、処々に草深い水の咽んで流れてゐる、晨星のやうにさびしく人家の点在してゐるところへと出て行つた。
— 田山録弥 『伊良湖岬』 青空文庫
凹巷の所謂「訪我顧茅茨」の日は、霞亭が此|恨事を閲する直前と直後とにあつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
後者の詩に、「訪我顧茅茨」と云つてあるのは、初度の訪問を斥して言つたものであらう。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
(老学庵筆記、巻二) (二) 杜子美の梅雨の詩に云ふ、南京犀浦道、四月熟黄梅、湛湛長江去、冥冥細雨来、茅茨疎易湿、雲霧密難開、竟日蛟竜喜、盤渦与岸回と。
— その七 ――放翁詩話三十章―― 『放翁鑑賞』 青空文庫
吉江喬松、中村星湖、加藤武雄、犬田|卯等がそれまでの都市文学に反抗していわゆる農民文学を標ぼうした農民文学会をおこした。
— 黒島傳治 『農民文学の問題』 青空文庫
上流秋立つけふをくちなはの、 沼面はるかに泳ぎ居て、水ぎぼうしはむらさきの、 花穂ひとしくつらねけり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
ジョバンニが、どんどん電燈の方へ下りて行きますと、いままでばけもののように、長くぼんやり、うしろへ引いていたジョバンニの影ぼうしは、だんだん濃く黒くはっきりなって、足をあげたり手を振ったり、ジョバンニの横の方へまわって来るのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
作例 · 標準
合掌造りの古民家の茅茨は、定期的な葺き替えと補修が必要不可欠だ。
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雪が降り積もり、茅茨の家々がまるで絵本に出てくるような冬の風情を醸し出していた。
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茅茨の下では、家族が暖炉を囲んで温かいお茶を飲みながら団らんを楽しんでいた。
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標準
cogon grass and thorny shrubs (materials for thatching roofs)
作例 · 標準
昔の農家では、屋根を葺く材料として丈夫な茅茨がよく使われたものだ。
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この地域で採れる茅茨は、質が良く長持ちするため、遠方からも買い求められた。
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熟練の職人は、一本一本吟味して良質な茅茨を選び、丁寧に屋根を葺いていった。
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