寄信
きしん
名詞
標準
sending a letter
文例 · 用例
九月六日寄信州蓼科高原滯在中之原君地僻無行客 地僻にして行客なく、秋闌山徑清 秋闌にして山径清し。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
一|枚……二|枚、と兩方で、ペエジを遣つ、取つして、眠氣ざましに聲を出して讀んで居たが、恁う夜が更けて、可恐しく陰氣に閉されると、低い聲さへ、びり/\と氷を削るやうに唇へきしんで響いた。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
」「お蔦か、」 と言った自分の声に、聞えた声よりも驚かされて、耳を傾けるや否や、赫となって我を忘れて、しゃにむに引開けようとした戸が、少しきしんで、ヒヤリと氷のような冷いものを手に掴んで、そのまま引開けると、裏階子が大な穴のように真黒なばかりで、別に何にも無い。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
一枚……二枚、と両方で、ペエジを遣つ、取つして、眠気ざましに声を出して読んでいたが、こう夜が更けて、可恐しく陰気に閉されると、低い声さえ、びりびりと氷を削るように唇へきしんで響いた。
— 泉鏡花 『霰ふる』 青空文庫
泥に塗れた雪が下駄の齒にきしんで足袋が濡れた。
— 水野仙子 『四十餘日』 青空文庫
かくて哀しき同胞は同じ血脈のかなしみのつき纒ふにか、呪ふにか、離れんとしつ、戲れつ…………みどり兒は怖々と、あちら向きつつ蟲を彈ね、兄は眞青の葱のさきしんと眺めて、唇あてて何かえわかぬ晝の曲、ひとり寥しく笛を吹く、銀の笛吹く、笛を吹く。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
鋲がゆるみでもするように、ギイギイと船の何処かが、しきりなしにきしんだ。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
その度にチエンが、ギーイ、ギーイときしんだ。
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
作例 · 標準
遠方に住む友人に、近況を知らせる手紙を寄信した。
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昔は故郷の家族への寄信が、唯一の安否確認手段だった。
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彼からの寄信を今か今かと心待ちにしている。
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