佳話
かわ
名詞頻度ランク #21265 · 青空 50 例
標準
good story
文例 · 用例
「蛇性の婬」は支那の西湖佳話の翻案であるが、これは馬琴が自ら筆記して、讃州高松藩の家老に送つたものであるから、まさかに翻案や捏造ではあるまいと思はれる。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
だいいち、このような型の感傷、このような型の文章は、戦争中「心の糧になるゆとりを忘れるな」という名目で随分氾濫したし、「工場に咲いた花」「焼跡で花を売る少女」などという、いわゆる美談佳話製造家の流儀に似てはいないだろうか。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
實際に於ては情の感激より張る氣の如き善氣を生ずる場合は、寧ろ少き方に屬するが、歴史や傳記や戲曲や小説に於ける佳話は、多く情の感激より善にして正しき氣の緊張の終に良果を結ぶことに傾いて居るといつても宜い位である。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
支那の杭州にある西湖の伝説を集めた『西湖佳話』の中にある『雷峰怪蹟』がその原話である。
— 雷峯怪蹟 『蛇性の婬』 青空文庫
又熊本の友枝三郎翁も、千代造氏輔導役の相談を受けたのを、平に謝絶して只圓翁に譲ったという佳話も残っている。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
何事を相伝するにも平たく、物静かに包み惜しむところがなかったので、却って得るところが些ないのを怨んだという佳話が残っているそうであるが、その辺にも礼節格式を重んずる翁一流の謙虚な用意が窺われて云い知れぬ床しさが偲ばれるようである。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
あれほどに激湍渦を捲いた、維新の政治史に於て、われ/\は此の日本歴史に特有な美談佳話を探さうとするならば、他にもいくつも挙げられるだらう。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
要するに六朝小説は支那文学の源泉で、それが小説になり、戯曲になり、詩になり、その流れは『捜神記』『剪燈新話』『西湖佳話』『聊斎志異』というような怪譚小説になった。
— 田中貢太郎 『怪譚小説の話』 青空文庫
作例 · 標準
「あの時、彼が取った行動は、まさに佳話として語り継がれるべきだ」と、皆が口を揃えた。
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祖母は、若い頃の苦労話を、いつも温かい佳話として聞かせてくれた。
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この町には、先祖代々の助け合いの佳話がたくさん残っている。
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「この出会いが、私の人生を変える佳話の始まりだったんだ」と、彼はしみじみと語った。
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