逸話
いつわ
名詞頻度ランク #18313 · 青空 485 例
標準
anecdote
文例 · 用例
それから、大臣になつてゐる自分の幼な友達だつた男の逸話を祖母は始めるのであつた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
中国の名優の梅蘭芳が帝国劇場に出演しに来たとき、その肝煎りをした某富豪に向って、老妓は「費用はいくらかかっても関いませんから、一度のおりをつくって欲しい」と頼み込んで、その富豪に宥め返されたという話が、嘘か本当か、彼女の逸話の一つになっている。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
ただ一つの逸話として伝えられているのは、彼が五歳の時に、父から一つの羅針盤を見せられた事がある、その時に、何ら直接に接触するもののない磁針が、見えざる力の作用で動くのを見て非常に強い印象を受けたという事である。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
またいもがしらばかり食った盛親僧都の話でも自由風流の境に達した達人の逸話である。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
君の過去の逸話について、僕は書きたいことを澤山もつてる。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
さうしてまた隊のなかの獨逸話の分からない人びとも、突然、それが分かるやうになり、一つびとつの語を感じた。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『旗手クリストフ・リルケ抄』 青空文庫
十七 野中兼山の土木工学者としての逸話を二つだけ記憶している。
— 寺田寅彦 『藤棚の陰から』 青空文庫
しかも現代を超越した呑仙士ばかりで、奇抜、痛快の形容を絶した逸話をノベツに提供して、筆者の神経衰弱を吹き飛ばしてくれる。
— 夢野久作 『呑仙士』 青空文庫
作例 · 標準
彼の残した数々の逸話の中でも、特に有名なのが入社試験で社長に説教をしたというエピソードだ。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
あの偉大な作家がまだ無名だった頃の、クスッと笑えるような逸話がこの本にはまとめられている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
取引先との飲み会で、先代の社長にまつわる豪快な逸話をいくつも聞かせてもらった。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
ウィキペディア
逸話 とは、世間や世人にあまり知られていない興味深い話、世人の目から逸した(逃れた)話のこと。
出典: 逸話 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0