岳父
がくふ
名詞
標準
(man's) father-in-law
文例 · 用例
彼は快く岳父の棺側を護る役の一人を引受け、菅笠を冠り藁草履を穿いて黙々と附いて歩いた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
わたくしの眼には彼が、この親の遺憾としたところのものを受け継いで、まさに闘い出そうとする娘に如何に助太刀すべきか、なおも棺輿の中の岳父にその附嘱のささやきを聴きつつ歩む昔風の義人の婿の姿に見えた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
一同で選挙した団長が日露役の志士|沖禎介の親父さんで、一等船客の中には京大教授の博士もいれば、木下杢太郎の岳父さんもいる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
しかし女房も岳父もただ手を束ねて傍看する外無かった。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
それを聞いた時は、そんな優しい、おとなしい娘を手に入れることが出来るのかと心中|窃かに喜んだのだが、それ程物堅い親子が揃って来るとなると、松源での初対面はなんとなく壻が岳父に見参すると云う風になりそうなので、その方角の変った晴がましさは、末造の熱した頭に一杓の冷水を浴せたのである。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
わが曾て岳父御に誓ひし一生|不犯の男の貞操は、かくして、あとかたも無く破れ了んぬ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
柏崎、三井寺、桜川、弱法師、葵上、景清、忠度(囃子)、鵜飼、遊行柳(囃子) 野中氏は感激して岳父の希望通りこの一冊を友としつつ富士山頂に一冬を籠居したが、その時に「景清」の「松門謡」に擬した次のような戯れ謡が出来たといって、古い日記中から筆者に指摘して見せた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
「これは、お父様ですか」 岳父のくる時期でもないし、それに前触れもなかったので南は思いもよらなかった。
— 田中貢太郎 『竇氏』 青空文庫
作例 · 標準
年末年始には、妻の実家に帰り、岳父と酒を酌み交わすのが恒例だ。
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岳父はいつも私のことを気にかけてくれ、本当に感謝している。
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結婚の許しを得るため、初めて岳父にお会いしたときはとても緊張した。
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