勤倹
きんけん
名詞
標準
industry
文例 · 用例
どんな勤倹な四民も年に一度のお花見には特定の「濫費デー」を設けた。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
いくら勤倹貯蓄の精神を励ましても、つい何か食べに出かけたくなったり芝居、活動を見に行きたくなるものです。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
渠はついにその責任のために石を巻き、鉄を捩じ、屈すべからざる節を屈して、勤倹小心の婦人となりぬ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
同様にまた紀文大尽の成金は詩的であって、安田善兵衛の勤倹貯金はプロゼックだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
田野を闢き、学校を興し、勤倹身を持し、敦厚人を待つ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
詰り遊歴者諸芸人を勤倹同盟の村で待遇するように待遇する。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
調和を失せる痛ましい日本が、一方に勤倹尚武を鼓吹しながら、同時また恁んな近代的情調を日比谷公園裏に蔵して居るといふ矛盾を笑はずには居られなかつた。
— 木下杢太郎 『市街を散歩する人の心持』 青空文庫
大人は評判の蓄財家で、勤倹の徳は、範を近代に垂るるといっても可いのですから。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫