金権
きんけん
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #40883 · 青空 36 例
標準
power of money
文例 · 用例
それにつられて御丁寧にも金権政治工作に毎日を買いわたしてしまっているのは、ほかならぬ購読者なのであるから。
— 宮本百合子 『ジャーナリズムの航路』 青空文庫
ポツダム宣言、世界憲章の人類的な道義の道はそれとして虹の橋のように美しくむなしく空に架けておいて、日々の人民生活の現実は民主化の上塗りのかげに出来るだけ発言のよわい、依らしむべき民、原住民としてのこしておこうとする金権力の二重の欲望があることを、日本の人民はこの第二の時期に学んだのであった。
— ――日本の文化のまもり―― 『三年たった今日』 青空文庫
しかし、その半面では西ヨーロッパと東ヨーロッパの対立を挑発し、また秘密計画Xと金権活躍を公言して、弱小国の人民の意志の買いしめを宣言して憚らない。
— 宮本百合子 『便乗の図絵』 青空文庫
今この恐るべき金権を世襲しながら、いやしくもこれを一身一家の私欲のために濫用するがごときことあらば、これまさに天の負託にそむくというもの、殃その身に及ばずんば必ず子孫に発すべきはずである。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
かくして日本の石油保有量に関する疑問は「日本|一蹴すべし」という主張の下に樹てられたる前記の東洋米化政策を実行すべきウオル街の金権政治家と、その仕事を引き受けたJ・I・Cの首脳者とが、その政策の実行に先立って、深甚の考慮を払わねばならぬ重大問題と化して来たのであります。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
そうした各地の網元の背景には皆それぞれの金権、政権が動いているのだ。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
五つ衣を剥ぎ、金冠をもぎとった、爵位も金権も何もない裸体になっても、離れぬ美と才と、彼女の持つものだけをもって、粛然としている。
— 長谷川時雨 『柳原※子(白蓮)』 青空文庫
田中正造が投げた鉱毒問題には、金権政治の弾劾と云ふ未来の時代を孕んで居た。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫