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陶工

とうこう
名詞
1
標準
potter
文例 · 用例
帰りの電車に揺られながらも、この一団のきたない粘土の死塊が陶工の手にかかるとまるで生き物のように生長し発育して行く不思議な光景を幾度となく頭の中で繰り返し繰り返し思い起こしては感嘆するのであった。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
粘土のかたまりから壺にできて行くのは外見上いくらかこれと似た過程であるが、しかし生物の胚子の場合に陶工の手の役目をつとめるものが何であるかはいかなる生物学者にもまだよくはわからないようである。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
クレオパトラでも三毛ねこでも畢竟は天然の陶工の旋盤なしにひねり出した壺である。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
そういう場合に寄り集まった材料が互いに別々な畑から寄せ集められたものである以上各部分の間にはなんらの必然的な連絡はなく、従ってそれらの堆積はやはり単なる素材の堆積であり団塊であるというだけで、結局はその学者なる陶工の旋盤の上に載せられた粘土の団塊とたいした変わりはないであろう。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
こういう場合に傍観者から見て最も滑稽に思われることは、この有機的体系の素材として使用された素材自身、もしくはその供給者が、その素材を使って立派なものを作り上げ、そうして名工としての栄誉を博した陶工に対して不平|怨恨の眼を向けるという事実である。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
つまり言わば某陶工が帝展において金牌を獲たときにその作品に使われた陶土の採掘者が「あれはおれが骨折って掘ってやった土をそっくりそのまま使って、そうした金牌をせしめておきながら涼しい顔をしている」と言って憤慨するのと似たことが実際にしばしば起こるのである。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
あるいはまた、陶土採掘者が平気でいても、はたのものが承知しないで、頼まれもせぬ同情者となって陶工の「不徳義」を責めるような事件が起こることもある。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
陶工の得た名声や利得が大きければ大きいほど、こういう事件の持ち上がる確率が大きいようである。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
作例 · 標準
この地の陶工たちは、独自の技法で美しい焼き物を作り続けている。
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彼は名高い陶工の弟子として、厳しい修行を積んだ。
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展覧会には、若手陶工の斬新な作品が多く出品されていた。
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