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職人

しょくにん
名詞頻度ランク #4378 · 青空 2945
1
標準
craftsman
文例 · 用例
老妓はそれまでの指導の礼だといって、出入りの職人を作者の家へ寄越して、中庭に下町風の小さな池と噴水を作ってくれた。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
今少しく精細に云って見るならば、役人の家庭、職人の家庭、芸人の家庭、学者の家庭、新聞記者、政治家、農家、商家、其の外に貧富の差がある、智識の差がある、夫婦諸稼の家庭もある、旦那様奥様の家庭もある、女の多い家、男の多い家、斯く数えて来たらば際限がない。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
そのような事は職人か手品師の飯の種になるべきものではあるまいか。
寺田寅彦 津田青楓君の画と南画の芸術的価値 青空文庫
話の中心が一人の男(職人らしい)「話しだけじゃ分らねえ」と立ち上り、側に乾してある破れ傘持って、 尻からげして天晴れ定九郎振りよろしく珍妙な大見得切る。
山中貞雄 中村仲蔵 青空文庫
新らしい福ずしの主人は、もともと東京で屈指の鮨店で腕を仕込んだ職人だけに、周囲の状況を察して、鮨の品質を上げて行くに造作もなかった。
岡本かの子 青空文庫
前にはほとんど出まえだったが、新らしい主人になってからは、鮨盤の前や土間に腰かける客が多くなったので、始めは、主人夫婦と女の子のともよ三人きりの暮しであったが、やがて職人を入れ、子供と女中を使わないでは間に合わなくなった。
岡本かの子 青空文庫
「自分は職人だったからせめて娘は」 と――だが、それから先をどうするかは、全く茫然としていた。
岡本かの子 青空文庫
「音さえすりゃあ、いいんだね」「音さえすりゃあ、いいんだよ」、こんな事を云いながら、それでもやはり未練らしくいつまでも見物している職人の仲間もあった。
寺田寅彦 雑記(2) 青空文庫