老媼
ろうおう
名詞
標準
old woman
文例 · 用例
この祖母の「思い出の画像」の数々のうちで、いちばん自分に親しみとなつかしみを感じさせるのは、昔のわが家のすすけた茶の間で、糸車を回している袖なし羽織を着た老媼の姿である。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
渠は清川お通とて、親も兄弟もあらぬ独身なるが、家を同じくする者とては、わずかに一|人の老媼あるのみ、これその婢なり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
」 三 蝦蟇法師がお通に意あるが如き素振を認めたる連中は、これをお通が召使の老媼に語りて、且つ戯れ、且つ戒めぬ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
その傍に老媼ありて、頻に針を運ばせつ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
老媼は更に取合ねど、鼻はなおもずうずうしく、役にも立たぬことばかり句切もなさで饒舌散らす。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
その懊悩さに堪えざれば、手を以て去れと命ずれど、いっかな鼻は引込まさぬより、老媼はじれてやっきとなり、手にしたる針の尖を鼻の天窓に突立てぬ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
その背後より抜足差足、密に後をつけて行く一人の老媼あり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
まさかこことは想わざりし、老媼は恐怖の念に堪えず、魑魅魍魎隊をなして、前途に塞るとも覚しきに、慾にも一歩を移し得で、あわれ立竦になりける時、二点の蛍光|此方を見向き、一喝して、「何者ぞ。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
作例 · 標準
縁側で日向ぼっこをしている老媼は、孫の帰りを心待ちにしているようだった。
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その老媼は、しわの刻まれた優しい笑顔で私を迎えてくれた。
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昔、この村には薬草に詳しい一人の老媼が住んでおり、村人の病気を治していたそうだ。
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