教場
きょうじょう
名詞
標準
classroom
文例 · 用例
あくる日|銭を貰うて先ず学校へ行ったが、教場でも時々絵の事に心を奪われ、先生に何か聞かれても何を聞かれたか分らぬような事もあった。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
受持の時間に竹村君が教場へはいるときに首席にいる生徒が「気を付け」「礼」と号令をすると生徒一同起立して恭しくお辞儀をする。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
黒板へ書いている数式が間違ったりすると学生が靴底でしゃりしゃりと床をこするので教場内に不思議な雑音が湧き上がる。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
聴講者はいつも教場に溢れていた。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
先ず一番の基礎的な事柄は教場でやらないで戸外で授ける方がいい。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
その話によると、K先生は教場の黒板へ粗末な富士山の絵を描いて、その麓に一匹の亀を這わせ、そうして富士の頂上の少し下の方に一羽の鶴をかきそえた。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
高等學校では彼も教場を下駄穿きで歩く方だつた。
— 『青空』記事 『青空同人印象記(大正十五年六月號)』 青空文庫
その時に控え室となっていた教場の机の上にナイフでたんねんに刻んだいろいろのらく書きを見ていたら、その中に稚拙な西洋婦人の立ち姿の周囲にリリアン・ギッシュ、メリー・ピクフォードなどという名前が彫り込んであった。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫