橋上
きょうじょう
名詞
標準
(on the) bridge
文例 · 用例
すると渡月橋上下六町の間、殺生禁断になっている川中では、平常から集り棲んでいた魚類が寄って来て生飯を喰べます。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
ボルシェヴィキに反対する白系露人が工部局のロシア義勇兵に続々加盟して、ガーデン・ブリッジ、四川路橋、蘇州橋等の橋上に哨兵小屋を急造して警戒を始めた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
特に此辺より吾妻橋上流までの間は府内各学校の生徒ならびに銀行会社の役員等の端艇競争の場となるを以て、春秋の好季には堤上と水面とは共に士女|※噎して、歓笑の声絶ゆる間もなく湧くに至る。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
さて神田川は上に述べし柳原橋下の一流に会するところより上○和泉橋下を経て、昌平橋、万世橋、御茶の水橋、水道橋、小石川橋を過ぎ、飯田橋手前にて西北より来り注ぐところの江戸川の一水を呑み、飯田橋上流牛込揚場に至つて尽く。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
○南小田原町の南、海軍省用地の北、安芸橋の架れる一水は三の橋の下流にして、三の橋上流より南の方海軍省用地に沿ひて尾張橋下を過ぎ、浜離宮脇より澪に入るの水と通ず。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
邵子が橋上に杜鵑の声を聞いて天下の形勢を悟つたといふのも、豈直に杜鵑の声を聞いて而る後に悟るところ有りしならんやである。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
雲飛は石を奪はれて落膽し、其後は家に閉籠つて外出しなかつたが、石が河に落て行衞不明になつたことを傳へ聞き、或朝早く家を出で石の落ちた跡を弔ふべく橋上に立て下を見ると、河水清徹、例の石がちやんと目の下に横はつて居たので其まゝ飛び込み、石を懷て濡鼠のやうになつて逃るが如く家に歸つて來た。
— 國木田獨歩 『石清虚』 青空文庫
渠ははたして三年の昔天神橋上|月明のもとに、臂を把りて壮語し、気を吐くこと虹のごとくなりし女丈夫なるか。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫