海魚
かいぎょ
名詞
標準
ocean fish
文例 · 用例
魚の中に於て、海魚は潮汐によつて其の氣が張弛するが、河魚は朝間詰夕間詰に於て著しく活溌になることは、老漁の看取して十二分に信じて居ることである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
ここらは海の遠い所ですが、鳥のおかげで、案外に海魚の新らしいのを拾うことが出来ると云うのは、何が仕合わせになるか判りません。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
魚の中に於いて海魚は潮汐によってその気が張弛するが、川魚は朝間詰と夕間詰(日出前、日没後の明るい時間帯)に著しく活発になることは、老漁師の観察で十二分に信じられていることである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
海に遠いところであるから、生きた海魚などはなおさら少ない。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
お目に懸れるのは、骸骨に、腐った鉄材、それに深海魚ぐらいのところだろうよ」「いや、必ず持って来てやるよ、はははは」 談笑が、煙草の煙とアルコールの強い匂いで飽和したサロンの空気をかきまわす。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
索引を調べると、彼女の小伝は、ユダヤ教のラビと深海魚関連の論文を書いた海軍中佐の間に挟まれていた。
— A SCANDAL IN BOHEMIA 『ボヘミアの醜聞』 青空文庫
余の郷里にて小鯛、鰺、鯔など海魚を用ゐるは海国の故なり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
それからの御相談は、何もかも来月の十日|過にお願いしますわ」 ハッと感激に打たれた江馬は深海魚のように眼を丸くして呉羽の顔を凝視した。
— 夢野久作 『二重心臓』 青空文庫